SaaSの死論が再燃する中、IT大手4社の決算会見でAIの進化と変革の必要性が語られた。富士通は現状固執を排しAI活用を通じた成長を模索するとした。
SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の死に関する議論が再浮上する中、各社の決算会見ではAIエージェントの進化を踏まえた事業拡大の方向性が強調された。富士通の時田隆仁社長はSaaSに代わる技術の進化を認めつつ、AIの活用で顧客の業務と成長を支えるソリューションの開発に取り組むと述べた。
同氏は「今までのアプリケーションやアーキテクチャーに固執していては成長は見込めない」と指摘し、自己変革と最新技術の取り込みを強調した。富士通は2026年3月期決算を公表し、売上収益は前期比1%減の3兆5029億円、営業利益は31%増の3483億円となり減収ながら増益を確保した。
NECはAIモデル開発の米Anthropicと「グローバルパートナー」として提携契約を結んだと発表した。決算発表を通じ、デジタル変革(DX)関連のオファリングに対するAIの影響が大きく広がるとの見方を示した。
NECの決算は売上高が前期比5%増の3兆5827億円、営業利益は40%増の3599億円だった。これによりNECはAnthropicとの協業を戦略的に位置づけ、AIの活用を推進する姿勢を強調した。