東京債券市場で新発10年物国債の利回りが3.005%へ上昇。1996年以来の30年ぶり水準となり、財政拡張への警戒と日銀の利上げ観測が背景にある。
1日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが3.005%に上昇した。債券価格は下落し、30年ぶりの高水準となった。
市場は、高市政権による財政拡張への警戒感や日銀が利上げペースを速めるとの観測を背景に、長期金利の上昇を受け止めている。財務省は8月末、2027年度予算の概算要求を締め切り、総額は過去最大の143兆円超に達する見通しだ。
長期金利の動きは住宅ローンなど個人の固定金利や企業の長期借入金利に影響を及ぼすとされる。食料品の消費税減税に必要な財源が不明確なことから財政規律の悪化で国債発行が増えるとの見方が市場関係者の間で広がっている。
市場では日銀が9月の金融政策決定会合で約3カ月ぶりに利上げを行うとの見方が大勢を占め、また米FRBの年内利上げ観測も長期金利を押し上げる要因として挙げられている。年内には3.3%程度まで上昇する可能性があるとの声もある。