欧州で夜行列車の新世代コンセプトが注目を集め、国際鉄道見本市イノトランスの2026年会場で新たなモックアップが披露された。スタートアップ企業や宇宙開発機関など多様な主体が参画している。
欧州を中心に夜行列車の復権をねらう動きが活発化しており、イノトランス2026の会場で新たな夜行列車のコンセプトが注目を集めた。出展企業には伝統的な鉄道事業者だけでなく、スタートアップや宇宙開発機関が含まれており、フルフラットシートや個室など多様なインテリアのモックアップが展示された。
夜行列車の衰退は長距離輸送の環境負荷や低価格交通機関の台頭が背景にあり、旧来の車両の老朽化が課題として指摘されている。一部の車両は40〜50年を経過し、新車の製造が20年ほど止まっていることから、民間企業では1950年代製の車両を現役で使うケースもある。
一方でオーストリア連邦鉄道は2016年にナイトジェットとして夜行列車の運行を再開し、環境意識の高まりも追い風となっている。ヨーロッパ全体で新規事業者の参入が相次ぎ、夜行列車網の拡大と多様化が進んでいる。
夜行列車の新たな潮流は、従来の国鉄系に加え民間企業の技術革新や新しいビジネスモデルの導入によって支えられているとみられ、今後の運行設計やインテリアの多様化が進む可能性がある。