豊橋技術科学大学の高山教授らが日照不足と酷暑に対応するハイブリッド植物工場を実証実験中。太陽光とLEDを組み合わせ、光合成をリアルタイム測定するSPA技術と機械学習で制御を最適化する。
豊橋技術科学大学の高山弘太郎教授らの研究グループは、日照不足と夏場の酷暑の両方に対応できる新開発のハイブリッド植物工場の実証実験を開始した。太陽光とLEDの人工光を組み合わせ、年間を通じて適切な日照量を確保する仕組みを構築することを目指す。
植物の生育に不可欠な光合成を随時計測するSPAと呼ばれる技術を併用し、機械学習を用いて光・CO2・遮光などの制御を最適化する。温室内には光合成測定器やLED、遮光カーテンなどが配置され、暑さ対策と日照管理を同時に行える環境を整える。
実証実験はキャンパス内の実験温室でトマト栽培を対象に年度末まで行い、その後は農家などへの社会実装を目指す。県のあいち重点研究プロジェクトに採択され、年度内に社会実装の方向性を定める予定だ。
将来的には太陽光の採取・遮光・LED補光・CO2による光合成の作業をAI学習機能で自動制御し、収量と生産性の向上を図る。高山教授はシステム制御により収穫量が現在の25トン/10アールから約50%増の37.5トンとなる可能性を示唆している。