花王と島津製作所の共同研究で、歯垢がつきやすい人は舌苔が多く、舌苔中のアミノ酸も多いことを突き止めた。口内全体のケアを重視する新視点が示された。
花王株式会社は島津製作所との共同研究により、歯垢がつきやすい人は舌の表面の汚れである舌苔が多く、舌苔中の細菌の栄養となるアミノ酸も多いことを見いだし、歯に細菌が増殖しやすく歯垢が増えやすい可能性を示した。
研究は健常な男女40名を対象に実施され、歯垢除去後に2日間口腔清掃を停止し、歯垢・舌苔・唾液の量とともに細菌バランスや代謝物を網羅解析。試験後、歯垢が多い群と少ない群を比較した。
歯垢がつきやすい群では舌苔量が約1.2倍、舌苔中の細菌栄養となり得る成分にも差が見られ、例としてアスパラギン酸が約1.8倍であった。総計で1000を超える成分・菌種を評価した。
この結果は第69回秋季日本歯周病学会学術大会(2026年10月16~17日、広島県)で発表され、今後は歯だけでなく舌を含む口内全体のケアを重視したオーラルケア研究の方針が示された。