積水化学工業は豪住宅大手オースビルド社を約370億円で買収し、2027年1月に株式の51%を取得して子会社化する。日本市場の需要減少を受け、豪州市場での事業拡大を図る。
積水化学工業はオーストラリアの住宅大手オースビルド社を約370億円で子会社化すると発表した。2027年1月をめどに、オースビルドの持ち株会社の株式の52%未満の51%を取得する。
オースビルドは北東部クイーンズランド州で宅地開発や住宅建設を手掛けており、現地市場における住宅供給の強化に結びつくと見込まれる。積水化学は「セキスイハイム」ブランドを現地で展開し、ユニット工法を活用して現地生産と組立を進める方針だ。
住宅事業は積水化学の売上の約4割を占める主力であり、日本国内の需要減少を背景に海外市場開拓を進める。同社は中期経営計画でM&A関連費用として約3000億円の投資枠を設定している。国内2025年度の新設住宅着工戸数は前年を下回る見通しで、今後の動向が注目される。
豪州市場ではすでに現地大手の買収が進んでおり、日本企業の進出が続く見通しだ。今後はオースビルドの成長と現地ブランドの普及による供給力強化が焦点となる。