LPガス販売事業者の需要縮小が進む中、LPガス業界ではM&Aが活発化。本文は2018年~2021年の事例と売却価格相場を中心に、業界動向と代表的なM&Aケースを事実ベースで整理する。
LPガス業界では少子高齢化と都市ガス・電化の進展により需要が縮小傾向にあり、販売事業者は地域ごとに分散し中小規模が多い。販売形態は兼業が多く、小売専業が大半を占める。
LPガス販売事業は保安義務を強化する制度がある一方、集中監視システムの導入や認定販売事業者の取得などの高度化が課題として挙げられている。需要の減少を補う取り組みとして、エネルギーの多角化やサービス高度化が進む見込みだ。
LPガス販売事業者同士のM&Aが活発化し、岩谷産業と東京ガスエネルギーの完全子会社化をはじめ、Misumi、太陽プロパン、JAグループ系、TOKAI HDなどの事例が紹介されている。異業種との連携では電力事業との組み合わせも進んでいる。
LPガス販売事業者の売却・商権譲渡の相場は1メーターあたり7万円~20万円程度とされ、要因として資産・負債の状況や顧客基盤、将来性が影響する。