中東の情勢不安が日本の原油調達に影を落とす。ホルムズ海峡の代替ルートを巡る混乱で迂回輸送が進む一方、輸送コストの上昇と最終製品への価格転嫁の恐れが生じている。
経済産業省は9月の原油調達量が前年同月比で約8割に低下するとし、10月は約10割超を確保できる見通しを示した。これは多角化が進む一方、供給量の一時的な減少が生じる可能性を示唆している。
同時に、ホルムズ海峡の代替ルートとして紅海のバベルマンデブ海峡が海上封鎖された影響で、日本企業は大幅な迂回ルートの利用を進めている。これにより輸送コストが上昇する見込みがある。
北側スエズ運河を経由するルートへ切り替えたことで、一部の日本到着分に遅れが出る可能性がある。所要日数は3週間程度から8週間程度へ延びるほか、タンカーの手配数増加の必要性も生じる。
10月調達分に占める中東産の比率は高止まりする見込みで、サウジ産の占める割合は公表されていないものの相当量になるとみられる。