日本ゼオンがQunaSysと研究開発の数理モデルベース開発を共同推進する業務提携を締結した。双方は材料開発の知見と数理モデリング技術を組み合わせ、製造業における研究開発の意思決定の高度化を目指す。
日本ゼオンは2026年10月27日に、QunaSysと業務提携契約を締結したと発表した。新たなアプローチとして、数理モデルベースの開発を広く製造業へ展開し、現象理解と意思決定の高度化を支援する試みが進む。
同社とQunaSysは2022年3月に資本・業務提携をしており、機械学習・自動実験・量子コンピューティングなどの技術を材料開発のデータマネジメントプラットフォーム構築に活用する取り組みを進めている。
新たなアプローチでは、目的定義・要因分解・仮説整理・数理モデル化・検証・結果反映の一連のプロセスを通じ、現場で活用可能な数理モデルの構築を目指す。モデルの価値は予測の正確性だけでなく、現象の本質理解と仮説の絞り込み、次のアクションの合理的判断へとつながる点にある。
同社は中期経営計画STAGE30の中でデータビジネスを成長ドライバとして位置づけ、数理モデルベース開発の実践と事例蓄積を進め、共同研究やPoC、企業向けソリューションの提供を通じて社会実装を推進する意向を示している。