暴落時に積立を止めたBさんを中心に、2年後の運用益の差が約30万円となる理由を、日経平均の推移と3人の事例で検証した。
NISA道場では相場が下がっても積立を続けることを勧めてきたが、今回は暴落の日に売らず積立を止めただけのBさんが主役となる検証を紹介する。Aさんは恐怖から全部売却、Cさんは積立を継続したケースを比較する。結果として、2年後の運用益の差は約30万円となり、止めるだけでなく買付を見送った影響も関係していたことが示された。
検証では、2024年1月から日経平均に連動する投資信託を月3万円ずつ積み立て、8月5日の大暴落後の評価額を比較。暴落後も日経平均は回復し、約2年で水準がほぼ倍に達したが、Aは全売却、Bは新規買付を停止、Cは継続した。Cが元本を増やしつつ運用益を高めた一因は、下落局面での買い増しを続けたことにある。
図表2の推移からは、BとCの運用益差は約30万円で、差の主因は「24回分の買付を逃した」点にあると解説される。暴落時に買い増しができていれば、同額の積立でも口数が増えて運用益が上振れする可能性がある。最後に、止めない仕組みとして「月1回程度の値動き確認」「自動積立」「年1回の点検」の組み合わせが有効と示唆される。