TDKのHDD磁気ヘッド事業を巡る買収競合はシーゲイトと東芝の間で激化しており、取引規模は数十億ドルに達する可能性が伝えられている。
日本の電子部品大手TDKのHDD磁気ヘッド事業を巡り、米シーゲイト・テクノロジー・ホールディングスと日本の東芝が買収をめぐって争っている。取引の話題化を受け、TDK株は東京市場の午後の取引で急伸し、一時7%超の上昇を記録した。出来高は20日平均の約3倍に膨らんだ。
報道によれば、取引規模は最大で数十億ドル規模に達する可能性があるとされ、東芝が今年春にTDKと接触を開始し、シーゲイトが夏により高い買収条件を提示して競争が激化したという。
TDKは世界で唯一の独立系HDD磁気ヘッドメーカーとして、シーゲイト、東芝、ウエスタンデジタルの3社に供給している。買収が成立すればHDDサプライチェーンにおける重要部品を掌握する可能性がある。
AIデータセンター向けストレージ需要の急拡大を背景に、両社は磁気ヘッドの自社保有・供給確保を狙っている。東芝は2027年度までにAI向けHDD生産能力を倍増させる計画と伝えられ、シーゲイトは垂直統合による主導権強化を目指すとされる。
現在、交渉は継続中で、関係者はコメントを控えている。取引には独占禁止法審査などの不確実性が伴う可能性が指摘されている。