京都地裁は暴力団幹部に無罪判決を言い渡し、2013年の『餃子の王将』社長射殺事件で実行犯とされた田中幸雄被告が無罪となった。
事件は2013年12月に発生し、餃子の王将を展開する王将フードサービスの社長だった大東隆行さんが銃撃され死亡した。京都地裁は16日、田中幸雄被告に対し殺人などの罪について無罪を言い渡した。
裁判で焦点となったのは現場周辺に残された間接証拠で、特に現場付近のたばこの吸い殻に関連するDNA型の一致が挙げられたが、吸い殻が別の実行犯によって持ち込まれた可能性や、他の証拠の不十分さから被告の犯行を断定できないと判断された。
経営危機を乗り越えた“カリスマ”として描かれる大東隆行さんは早朝の掃除を日課とし、現場に出勤した際に狙われたと見られる。事件当時は王将フードサービスの事業基盤を支え、長年の友人らも無罪判決を驚きを持って受け止めている。
裁判長は「吸い殻は被告が喫煙したものと認められるが、別の真犯人が持ち込んだ可能性が否定できない」などと指摘し、犯行全体の実像を結論づけるには不明瞭さが残るとした。京都地検は判決内容を精査し今後の対応を検討するとコメントしている。