日本のVR市場は資本力のある大手と専門性の高い新興企業が共存し、家庭用と産業用でシェア構造が二極化している。上位企業の強みと地域別の動向を整理した内容が伝えられている。
日本の仮想現実市場は、ハードウェア開発の高い資本集約性が参入障壁となり大手電機メーカーや通信企業を有利にしている一方、用途別に分断された需要もあり、家庭用エンターテインメントと産業用ソリューション、医療や建設、教育などの分野で異なる企業がシェアを競う構図になっている。技術と資本の障壁が市場の集中と分散を同時に生み出しており、細分化が進んでいる。
上位企業にはソニーグループやパナソニック、キヤノン、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、任天堂、カプコン、スクウェア・エニックス、ユニティ・テクノロジーズ、エピック・ゲームズなどが名を連ね、家庭用のPSVRや高精細ディスプレイ、コンテンツ供給、クラウドVRサービスとエコシステムの構築といった強みを活かして市場で存在感を示している。グローバル勢のメタ・HTC・ピコ・Unity・Epicと、日本企業の連携が市場の拡大を支える要因と捉えられる。
地域別の動向として、北米はエンタメと企業向け訓練需要が高く、欧州は製造・医療など実用用途の需要が顕著、アジア太平洋では教育・小売・ゲーム分野の消費者需要が急拡大しており、地域ごとに性能要件や用途が異なるため供給側の戦略も分化している。中国・韓国の量産技術と価格競争力が市場を牽引する要素となっている。