日本の飲料・食品大手が米国で買収と新工場建設を相次いで進め、米国市場の戦略的な重みが増している。中国向けの輸出減少を背景に、米国市場が最重要地域として位置づけられている。
日本の飲料・食品大手が米国でM&Aや新工場建設を進め、北米市場でのプレゼンスを強化している。国内市場の縮小傾向を背景に、人口増が続く米国市場への戦略的重みが高まっている。
キリンホールディングスは米国で高価格帯サプリメントを扱うジェイミソン・ウェルネスを約2183億円で買収する発表を行い、北米市場での発酵・バイオ技術を活用した自社商品の展開を視野に入れている。南方健志社長は世界の健康課題解決に向けた成長を掲げている。
アサヒグループホールディングスは2024年に買収を発表した米オクトパイ・ブルーイングの生産能力を強化し、25年から「スーパードライ」の米国生産を本格化。 RTD「アサヒ贅沢搾り」も米国市場へ投入し、現地生産の基盤整備を進めている。
日本企業の米国での食品・飲料関連の動きは活発で、カバヤ食品が米国現地法人を設立して主力ブランドを輸出、ニチレイが米国に冷凍食品工場を新設するなど、輸出の最大の行き先として米国が2年連続でトップとなっている。米国市場は高所得と人口増加が続く有望な市場として位置づけられている。