中部電力の安井稔新社長が就任初日の10月1日、浜岡原発が立地する静岡県御前崎市を訪問。市長との面会は同社の要請で非公開とされ、信頼回復に向けた組織改革の本格化が伝えられた。
安井稔新社長は就任初日に浜岡原発の地元・御前崎市を訪問した。市長との面会は中部電力の要請により非公開とされ、安井氏は不祥事への謝罪と組織改革の方向性について説明する考えを示した。
浜岡原発のデータ不正は、審査を早く進める目的で震度データを人為的に改ざんし、揺れを小さく見せる意図があったとされる。中部電力は外部弁護士らによる調査を公表し、経営トップの直接指示は認められなかったが現場へのプレッシャーが明らかになった。
調査結果を受け、勝野会長と林社長の経営トップ2人が引責辞任。浜岡原発3・4号機の再稼働に向けた審査の申請も取り下げられた。安井新社長の就任は信頼回復を狙う改革の第一歩として位置づけられている。
専門家は、新社長には原子力の安全観点と火力出身者としての視点を活用する力が問われると指摘。社外からの人材登用と透明性の確保がガバナンス強化の鍵になるとの見方も示され、今後の公開説明の姿勢が注目される。