電線大手のフジクラで、5月の通期予想の失望とその後の上方修正が相場を揺さぶり、株価は乱高下している。AIデータセンター向けの需要が中核事業を支えるとの分析も伝えられている。
フジクラは情報通信事業を中心に、光ファイバーケーブルや融着接続機などを手掛ける総合電線・電機メーカーである。2026年3月期には情報通信事業が営業利益1527億円となり、全社の利益の大半を占めている。データセンターの拡大に伴う光ファイバー需要の増大が、中核収益源を形成している。
同社の光ファイバーは多芯化・細径化・小型化に対応しており、データセンターでの高密度実装を実現する点が強みとされる。周辺技術として光ファイバー融着接続機や周辺ファイバーも自社で保有し、トータルソリューションを提供できることが特徴とされる。
株価は5月の高値7933円から7月には3665円へと急落した後、5000円台で推移する乱高下となっている。5月14日・19日に発表された2027年3月期予想と中期計画への失望の後、6月18日と8月7日に予想上方修正が行われ、相場の反応が大きくなった。
現状は上方修正のサプライズによる値動きが続く中、今後の業績見通しや中期計画の進展が注目される。本文はこれらの出来事を中心に記している。