新規海外直接投資の66%以上が製造業に投じられているとのサヴィルズ・ベトナムの分析を受け、工場建設を軸とした産業用不動産市場の構造変化が浮き彫りになっている。北部の牽引性が強まり、プレハブ式工場の需要拡大も指摘されている。
サヴィルズ・ベトナムの分析によると、2026年上半期における製造業向け新規FDIプロジェクト数と新規登録FDI額の両方で、工場建設が大きな割合を占めた。全国で新規登録されたFDI製造業プロジェクトは468件、そのうち266件が工場部門に属し、全体の56.84%を占有。資本規模は約70億9000万米ドルで、新規登録されたFDI製造業資本総額の66.24%に相当する。
一方、工業用地関連のプロジェクトは202件で約36億2000万米ドルが集まり、新規投資総額の33.76%を占めた。用地確保だけでなく工期短縮の可能性が投資判断の要素として重要視されており、工場を早く稼働させることがコストやサプライチェーンに影響するとされる。北部地域では工場建設プロジェクトが54%を占め、投資総額の73%(約63億米ドル)を誘致するなどリードしている。