豪州企業を巡り、海外投資家の買収提案が相次ぎ、評価額を巡る条件交渉が継続している。2026年にかけて大型案件の舞台裏で価格と戦略が焦点となっている。
オーストラリア市場では2026年を通じ、プライベートエクイティや海外投資家による買収提案が相次ぎ、案件の多くは初期段階にとどまっている。買収提案の対象には有料道路運営、鉄鋼、保険、資産運用、配管製品などの企業が含まれる。
アトラス・アルテリアに対してIFMが全株式の取得を提案し、企業価値は約68億9000万豪ドルと評価された。IFM傘下のダイヤモンド・インフラ1は株式取得比率次第で株価を上振れさせる可能性を示した。
ブルースコープ・スチールには1億3100万豪ドル超の買収提案が提示されたが、株主への賛同を得るには価格が不十分と判断され、提案は拒否されつつも交渉継続の余地を残した。
クリーンアウェイ・ウェイスト・マネジメントには約94億豪ドルの買収提案があり、オーストラリア側は買収監査の独占アクセスを認めた。フリートパートナーズは9月半ばに修正提案を受け、3社に対して次段の調査アクセスを認める方針を示した。
これらの事例は2026年のオーストラリア市場に対する関心の高さを示す一方、最終取引が成立するのは限られ、企業価値の評価や調査条件、戦略的影響について引き続き協議が行われている。