キリンHDの株価は1年で27.5%上昇。ヘルスサイエンス事業の黒字化が収益成長を支える一方、ファンケル以来の大型買収の戦略が市場の注目を集めている。
キリンHDの25年12月期は売上収益が前期比4.1%増、事業利益が同19.3%増となり、いずれも過去最高を更新しました。ヘルスサイエンス事業の黒字化が寄与したほか、酒類事業や医薬事業の好調、構造改革による一時費用の減少も影響して、最終利益は2.5倍に急増しています。
続く今期は上期までの実績が好調で、売上収益は前年同期比7.2%増、事業利益は同36.1%増、純利益は同92.5%増と大きく伸びています。中間決算を経て通期の見通しも上方修正され、医薬事業の研究費用減少や豪ドルの為替要因などがプラスに働く見込みです。
今回の修正ではEPSが従来の193円から200円へ上方修正され、PERは14.36倍と1年前より上昇しています。株価上昇はEPSの寄与よりPERの拡大が大きく、ヘルスサイエンス事業を軸とした成長期待が株価に織り込まれていると解説されています。
なお、今後の業績進展次第でファンケル以来の大型買収の狙いがどう実現されるかが焦点となる見込みです。今期以降の実績の積み上げが、株価総合の評価を左右する要因として注目されそうです。