アシックスは2026年1〜3月期に売上高2702億円、営業利益607億円と過去最高を更新した。オニツカタイガーなどの成長が寄与する一方、界隈と呼ばれる生活者の集まりを企業がどう捉え、広がる価値へと結びつけるべきかが議論された。
アシックスはスポーツファッションブランドとしての成長を続け、2026年1〜3月期の連結決算は売上高2702億円、営業利益607億円となり、いずれも第1四半期として過去最高を更新した。オニツカタイガーの寄与が大きく、同社はスポーツの枠を超えた支持層の広がりを背景に成長を説明している。
本記事では、九州産業大学商学部教授の牧口松二氏が著書『界隈経済圏』を引用し、「界隈」は生活者の自然発生的なつながりであり、企業が攻略するものではないと指摘する点を紹介している。界隈の文脈を尊重し、困りごとを解消する参加者として関わるべきだとされる。
また、界隈の悩みや文脈を手がかりに、ライトユーザーへ広く価値を伝える CEP(カテゴリーエントリーポイント)を増やす戦略が重要だと解説される。CEPを通じて日常の場面で思い出される商品を増やすことが、企業の成長につながるとの考えが示されている。
牧口氏は九州産業大学商学部教授としてブランド戦略の経験を紹介し、著書の出版を通じて界隈経済圏の考え方を提起している。記事は、界隈を主役にしようとするのではなく、良き参加者として関わる企業姿勢の重要性を説く内容となっている。