三菱電機のSerendie共創ワークショップは、アイデア出しを超えた事業検証の導線づくりを目的とし、First SprintとSerendie Sprintの二構成で進められている。
SERENDIEの共創ワークショップは、顧客と三菱電機が継続的に仮説検証や事業企画を進めるための助走として設計されており、半日程度のFirst Sprintと、課題掘り下げと簡易プロトタイプまで作るSerendie Sprintの二つの型がある。First Sprintは進め方を体験する入口で、Serendie Sprintはテーマで実際に手を動かす一歩踏み込んだプログラムとなるが、最終決定はその場で行われず、次に検証すべき点をそろえることを目的としている。
参加者構成と運営体制では、ビジネス・クリエイティブ・テクノロジーの三視点を持つメンバーをそろえ、外部のファシリテーターが当事者間の距離感を埋める役割を担う。技術実現性だけでなく利用価値も同時に評価され、最終的な案の選定では多数決ではなく、本当にやりたいテーマの特定を重視する運用になっている。
住宅領域のケースでは、三菱地所ホームのモデルハウスを活用して暮らしの場面に落とし込み、課題の焦点を「選ぶ場面」に絞って議論を展開。住まい手の課題や両社の技術・顧客接点を照合し、面白さと実現性の両立が見込める方向へ絞り込む手法が取られ、最終的には事業企画を目的としたスクラム活動へ移行している。
今後の展開としては、ワークショップを出発点として相談を受け付け、具体的なテーマが未定でも検討の糸口を見つける場として活用され、実際のサービス開発へとつながるケースが増えている。