千趣会は1950年代にこけしの販売を開始し、後に頒布会などの通信販売へと事業を広げた。創業者たちの苦労と女性の社会進出との関係、現在のネット通販中心の体制へと移行した経緯を伝える。次に、こけしを軸にした取り組みの特徴とモニター会など利用者の声を重視する姿勢が紹介されている。
千趣会は1954年にこけしの販売を開始した。創業初期には女性の社会進出が影響し、行待氏がこけし販売を提案したが高井氏は反対だった。1955年に千趣会を設立し、こけしの販売を本格化させた。
1930年代以降の市場環境の変化を受け、こけしの販売は頒布会として毎月違う商品を届ける仕組みへと発展した。1955年の開始から2年で会員は4万人に達した一方、時代の流れとともに1963年頃にはこけしの販売を終了し、クックやロイヤルペットなど別の商品へ移行した。
創業60周年の2015年には絵付けワークショップを開催。従業員を含む約1000人以上がこけしを制作し、当時のルーツを社内外に紹介した。第3次こけしブームの影響でキャラクター風のこけしも登場するなど、多様化するデザインも見られた。
現在はベルメゾンネットを中心とする通信販売を軸に、長年培った顧客声の反映を重視するモニター会を定期的に開催。利用者の声を直接聞く場を設け、子育て経験者の意見を商品開発に活かす取り組みが続けられている。