アンドエスティHDは2027年2月期に3期ぶりの最終増益を見込むと公表した。高めの目標設定の見直しと、過剰な値引き販売の抑制を軸に、在庫を抑えつつ売れ筋に絞った追加生産を1〜2カ月後に行う方針を明らかにした。
26年3〜5月期の決算では粗利率が57.9%となり、前年同期比で1.3ポイント改善した。一方、26年2月期まで2期連続で期初計画を上回る利益を達成できず、マルチブランドの展開にもかかわらず値下げ販売が増えて期初計画を未達に終わることが続いた。AIでの予測精度にも限界があり、高めの目標設定が過剰な在庫を招いたとの認識が示された。
27年2月期からは軌道修正を図り、予算設計を変更した。在庫を抑えめに管理し、売れ筋を踏まえ1〜2カ月後に追加生産する運用へ移行。実店舗でしか買えないIPコラボ商品を増やす施策を打ち、客足の増加を図った。夏の賞与原資を積み増すことで現場のモチベーションにも好影響が出ている。営業利益は当初計画を上回るペースで推移している。
原油高の影響で海外生産の衣類の原材料費上昇が見られる一方、円安の影響の方が大きく、仕入れ値が上がっている。値上げは優先事項としていないが、過去には値上げが可能なブランドには適正化を進めてきた。