米国リスクの質が異なるとの観点から、国内水インフラを手掛けるメタウォーターと栗田工業の動向を整理する。10月29日に両社が通期予想を修正し、翌日以降の市場反応にも落差が見られた。
メタウォーターは浄水場や下水処理場の機械と電気設備を設計から建設・運用まで一気通貫で提供し、顧客は全国の自治体が中心である。半期報告書にも国内公共事業が売上の大半を占めると明記され、機械と電気の両方を持つ点が強みとされる。
一方、栗田工業は北米の電子産業向け工事案件の追加費用が膨らんだとして通期の営業利益予想を下方修正した。これに対しメタウォーターは同日、通期業績予想と配当予想を上方修正している。翌日以降の市場反応として栗田工業はストップ安圏まで下落、メタウォーターはストップ高となる場面もあった。
本文では“米国リスク”を単純には避けられないが、メタウォーターは米国子会社を持ちつつ海外事業の受注好調が上方修正の理由の一つになっている点を指摘する。米国リスクは銘柄の性質によって影響の受け方が異なると説明されている。