川崎重工業は水素100%を燃料とする小型航空エンジンの運転試験を能代ロケット実験場で実施し、新型燃焼器により安定運転と低NOxを両立したと発表した。試験にはマイクロミックス燃焼技術を応用し、今後の地上実証へつなぐ。
川崎重工業は新型燃焼器を搭載した小型航空エンジンの水素100%燃料での運転試験を能代ロケット実験場で実施し、安定した燃焼と推力発生を確認した。試験はエンジンの始動から停止までの一連の運転条件で評価された。
新型燃焼器は発電用ガスタービン向けに開発したマイクロミックス燃焼技術を応用し、水素を多数の微小火炎に分散して燃焼させることで局所的な高温を抑え、NOx排出の低減を図る仕組みだ。川崎重工は2024年にも水素100%運転試験を成功させており、今回は安定性と低NOxの両立を国内初として確認した。
今回の試験はNEDOのグリーンイノベーション基金事業の一環として実施され、将来的には機体・エンジン・燃料タンクを統合した水素航空機システムの地上実証試験へと展開する見込みだ。なお、NOxの具体的排出量や削減率は公表されていない。