サーモフィッシャー・サイエンティフィックは欧州私募株 Astorg に対し微生物学事業を約10.75億ドルで売却。売却完了前にも自社株買いを10億ドル規模で実施し、株価は回復局面にある。
8月12日、サーモフィッシャーは微生物学事業をAstorgに約10.75億ドルで売却する取引を成立させた。これにより2026年の売上高見通しから約2億ドルが削減される見込みだが、同社は決算前にも10億ドル規模の自社株買いを実施した。株価は直近で629.27ドルで取引を終え、安値から約45%の上昇を示している。
決算関連では第2四半期に売上高の上方修正と通期予想の引き上げが公表された。上振れは株価の評価を支える要因となる一方、買い手が現在の株価629ドルを正当化する理由を市場は問う。
評価面ではNTM EV/EBITDA倍率が約20.95倍と高水準で推移しており、IQVIAや他社に比べて割安感は薄いとの見方が多い。中間シナリオの目標株価は約828ドルとされ、株価が織り込んだ成長期待とバリュエーションの乖離が論点となっている。
CEOの株式売却はRule 10b5-1 プランによるもので、戦略的な売却とみなされる一方、今後の業績改善が続くかどうかが市場の焦点となる。中期的には臨床研究フランチャイズとDynaDriveの成長が収益性を支えるとの見込みが示されている。