ウォーシュFRB議長のジャクソンホール会議での発言を背景に、9月の利上げ公算が高まる。日銀の氷見野副総裁は埼玉講演で9月会合がライブになる可能性を示唆し、市場は追加利上げへ関心を移している。日本では長期金利が3%台へ上昇する見通しが伝えられ、物価と賃金の動向が今後の政策判断の焦点となっている。
ジャクソンホール会議でウォーシュFRB議長が物価安定のための追加措置の可能性を示唆したことで、市場は9月の利上げ確率が大幅に高まったと受け止めている。金利先物への織り込みは6割を超え、9月利上げの公算が強まっている。
一方、日本銀行の氷見野良三副総裁は埼玉での講演で、9月金融政策決定会合がライブになる可能性を示唆し、日銀も9月17〜18日の会合で利上げを含む議論が行われると見ている。市場は9月利上げを前提に動いており、追加利上げへ関心が集中している。
市場の関心は、9月利上げ後の追加利上げとインフレ期待の動向に移っている。消費者物価指数と賃金が3%ペースで上昇する傾向があり、物価安定目標2%を巡る局面から、3%トレンドが定着するかが注目されている。
物価と賃金の動きをめぐる分析として、GDPデフレーターとユニットレーバーコストの関係性、実質賃金の推移が提示されており、インフレが長期化する場合の年金受給者を含むマクロ経済全体への影響にも議論の余地がある。
日銀が2%の目標を維持する限り、9月に利上げが実現しても追加利上げの可能性は残ると見られ、今後の物価指標次第で12月に前倒しされる可能性もあるとの見方がある。