森永乳業が工場データ活用基盤と帳票電子化をAWS IoT Greengrassで実現。利根工場を皮切りに神戸工場へ横展開を進め、OTデータを閉域網で転送することで生産DXを加速している。
工場の機器や制御システムのデータをエッジサーバーからAWSへ転送するIoTソフトウェア基盤を採用し、帳票の電子化とデータ活用基盤の構築を進めた。OTデータの自動取込みと電子帳票化を通じて、生産現場のデータ利活用を促進することを目指した。
プロジェクトは2025年7月に利根工場をパイロット拠点として開始され、神戸工場への横展開を2026年3月以降に進めた。工場ごとにデータ形式や制御方法が異なるため、差分データの取り扱い、ZIP圧縮転送など帯域負荷の抑制策を講じた。OTデータは閉域網、管理系はInternet経由で通信を分離した。
クラスメソッドのサポートを受け、週次ミーティングとBacklogで開発を進め、内部開発を基本としつつ技術支援を受けた。回答の迅速さと的確さ、未知サービスへの知見提供が現場の作業集中を後押しした。
今後は国内全工場への展開を2029年3月期末までに進め、年間約5,000枚のペーパーレス化と約800時間の作業時間削減を見込む。現場負荷の大幅軽減とデータ蓄積による製造条件の最適化・予知保全の実現を目指す。