JPモルガンがS&P 500年末目標を8,000へ引き上げた。根拠は2026年・2027年のEPS予想を引き上げた点で、AI・クラウド投資が実際の売上・利益にどう結びつくかが焦点となる。
JPモルガンはS&P 500の年末目標を7,800から8,000へ引き上げ、同時に2026年の一株当たり利益予想を350ドルから365ドルへ、2027年を390ドルから420ドルへと修正した。重要なのは、目標値そのものよりもこのEPS予想の修正が、指数の8,000到達を支える根拠として位置づけられている点である。
同社は、金利高止まりや地政学的リスク、資本市場の評価倍率上昇要因が制約となるとして、PERを約20倍に据え置く方針を示した。これに対し、8,000到達にはより高い利益成長が必要となるとの見方を示しており、AI・クラウドの売上化が鍵を握るとの整理をとった。
第2四半期の決算動向を踏まえ、クラウドの受注残の売上高への転換が進んでいることが示された。Azureの商用RPOは前年比84%増の6,780億ドルに達し、Azureの売上高は43%増。AWSの売上高成長は37%、Google Cloudも前年同期比82%増となり、契約済み受注残は高水準にある。
8,000到達の可能性を判断する上で注目するべき指標として、クラウド受注残の売上高への転換率、非テクノロジー部門の利益モメンタム、FRBの金融政策の3点が挙げられる。FRBが利上げを維持するかどうかで評価倍率の動きが変わる可能性がある。