高専卒の求人倍率が35倍超となり、IT人材不足や転職時代が背景とされる中、企業が即戦力を重視して高専卒の採用を強化している。大手銀行や証券会社でも高専卒の採用を開始する動きが伝えられる。
就職活動市場で高等専門学校(高専)の学生への注目が高まっている。求人倍率は35.3倍(国立高専機構調べ)で、大卒の求人倍率1.66倍と比較して高専卒の需要が大きく上回っている。全国には58校あり、理工系の専門性を活かせると企業からの需要が増えている。さらに卒業生の就職状況として、修得知識の大きさも影響し、留年・退学割合が一定規模で発生しているとの指摘もある。
企業側の動きとして、IT・DX・AI人材の需要増とともに高専卒を即戦力として活用する動きが強化されている。具体例として、第三セクターの東京水道が高専生を積極的に採用するため、そばの高専へ電柱広告を出しているケースが挙げられ、実際の入社者の約2割が高専出身とされる。加えて、三井住友信託銀行が2024年4月入行から高専卒の採用を開始し、SMBC日興証券も2025年度採用から高専卒の総合職採用を開始している。