東ソー・SMCは山形拠点を軸に高機能材の製品群を拡大する方針を示し、長年の蓄積を活かしてGaNターゲットの上市など新たな成長領域を模索している。
東ソーとSMCは蔵王山系の山形拠点を中心に、高純度金属クロムを原料とするターゲット材料の製造・供給を長年手掛けてきた。1983年に開拓した事業領域は、再開発計画を機に1994年に分社化され、現在は蔵王産業団地へ移転して事業を展開している。
同社は半導体市場の成長を背景に、フォトマスク用クロムターゲットの販売を安定させつつ、開発品の拡販にも力を入れている。顧客の歩留まり向上に寄与する高品質品の提供を重要視し、金属・セラミックスの粉末冶金技術を活かして原料調製から一貫生産を行い、純度・均質性を高める技術を強みとしている。
課題としては新製品の上市・拡販の促進が挙げられ、特に窒化ガリウム(GaN)ターゲットの市場拡大を収益源として育成する方針を示している。フォトマスク用のターゲット群も、旧世代から先端領域まで網羅するラインアップを目指す考えだ。
今後は安定供給の維持・強化を重点とし、微細化する半導体市場での成膜品質と異物管理を厳格化。ターゲット材料のリサイクル高度化にも取り組み、技術トライアルを通じて高品位品の供給体制を広げていく方針だ。