自動運転スタートアップのチューリングは、完全自動運転の実現を目指し、GPUより高性能なAIを車載AIとして活用している。NVIDIA Orin上で動くエンドツーエンドのAIモデルを用い、国内5都市で試験走行を成功させた。
2021年設立の自動運転スタートアップ・Turingは、世界で初となる完全自動運転(レベル5)の実現を目指している。同社はAIの性能を最重視し、カメラやセンサーの数を増やす従来の方法よりも、AIの性能向上で街中の走行を実現する戦略を取っている。
車両には市販ミニバンのトヨタ・アルファードを改良して搭載しており、前方2台・左右4台・後方1台の計7台のカメラと基本的なセンサー、車載計算機だけで走行を支える。AIは入力から出力までを1つのモデルで処理するエンドツーエンド方式を採用している。
AIの学習には大量の走行データが使われ、データ量とGPUの数を増やすだけでは速度が上がらなかった壁を超えるべく、車内でリアルタイムに判断・操作を行う設計が採用されている。走行モデルは約1億パラメータ程度に抑えられている。
大規模なデータ学習と計算基盤として、車載チップNVIDIA Orinを利用。国内5都市での自動運転試験走行をすでに成功させており、今後の実用化に向けた開発が続く。