メタリアルの連結子会社ロゼッタが高精度翻訳AIの完全自動翻訳を実現し、原文入力から成果物出力までをAIが自律的に完結する新モードを2026年10月5日から先行提供する。中長期的にはグループ売上高が10%以上増収する可能性があるとされる。
メタリアルの連結子会社であるロゼッタは、高精度産業翻訳AI「T-4OO」において、完全自動翻訳を実現した最高精度モードを2026年10月5日から先行提供すると発表した。今回のモードは原文入力から成果物出力までを自動完結させ、人による訳文のチェックや修正を前提としない。新ビジョン「人手修正が不要な翻訳AI」が約10カ月で完成したことになる。
完全自動翻訳の品質基準として誤訳修正の必要率を0.01%未満と設定。日英間を対象とした検証では、従来型が19.61%、高精度モードが1.58%、超高精度モードが0.05%、今回のモードで0.003%に改善した。完全自動化に伴い、誤訳の可能性がある箇所のみを表示する任意機能も搭載する。
同社はAPI対応として高精度翻訳機能を複数のAPIで提供しており、ファイルを直接翻訳するFile to Fileの精度改善や他文書種別の検証を進める。用途に応じてモードを使い分け、業務システムの構成要素として翻訳AIを組み込む動きが進む見込み。
中長期的には、グループ売上高が10%以上増収する可能性があるとされ、2030年2月期には連結売上高150億円を目標として掲げている。なお株価は第1四半期の業績発表を受けて500円台前半からやや下落した水準にあり、現状の環境変化を踏まえた中長期戦略の転換が株価に影響しているとの指摘もある。