ラクト・ジャパンは長期ビジョンを上方修正し、ROIC経営の浸透と成長事業の拡大を重視する財務戦略と株主還元方針を示した。シンガポール新工場への投資約35億円を除くキャッシュ・フローの配分方針も明らかにされている。
ラクト・ジャパンは中長期の成長戦略と株主還元策を整理し、成長投資・株主還元・財務健全性の3要素をバランス良く保つ方針を示している。特にROICを社内管理指標として導入し、事業単位の収益性を重視した経営を進める点が特徴として挙げられている。
(1)財務戦略の基本として、固定資産の増加や事業リスクの変化を踏まえ、自己資本比率を35%超を安定水準とする考えを示し、将来的には40%近辺を視野に入れている。またROEを10〜12%目標とし、過度な財務レバレッジを避ける方針だ。
(2)キャッシュ・フローアロケーションでは、基礎的営業キャッシュ・フローを原資として未来成長投資と株主還元へ配分する方針を示しており、3年累計の基礎営業CF約120〜130億円のうち約60%を未来成長力向上に、約40%を株主還元に充当する計画とされている。
(3)株主還元方針は、安定性と成長性の両立を重視し、配当性向35%以上を目安とした継続的・安定的な配当を基本方針としている。中期経営計画 NEXT-LJ 2028に基づき、累進配当制度を導入し、業績変動に左右されにくい還元姿勢を目指している。