日印刷大手DNPは、データとAIを社員が自律的に使える環境づくりを掲げ、ガバナンスとセキュリティを両立させつつDX基盤の高度化を進める方針を示した。印刷技術と現場知見を統合するP&Iイノベーションを背景に、データの民主化に取り組む条件が語られた。
DNPはデータとAIを社員が自律的に活用できる状態を目指すと説明した。データの民主化を実現するには、ガバナンスと情報セキュリティを両立させ、安全性と品質を担保する仕組みが不可欠だとした。
現場で培われた知見は個人に止まり、データは事業や部門ごとに分散していた。システムも多角化に伴い個別最適化が進み、全社的なデータ連携が不足していたことが課題として挙げられた。
DNPは標準化領域で外部サービスを活用し、財務会計・請求・支払・HRなどを“Fit To Standard”へ移行済み。だが基幹・事業システムの多くは個別最適に作り込まれており、データ再利用の形に十分つながっていなかった。
こうした状況を踏まえ、社員が適切なルールのもとでデータとAIを活用できる整備を進め、データの民主化を企業DXの中心に据えることを強調した。