小野測器は中期経営計画「Challenge Stage IV」の2027年目標を維持しつつ、2026年上期に黒字転換を果たした。PBR0.52倍と低評価は続くが、次の利益成長の持続性とROEの改善が焦点となる。
中期経営計画の2027年目標と2026年会社予想を比べると、売上高は145億円の目標に対し2026年予想は150億円、営業利益は10億円に対し11億円と前倒し達成を示唆する。だが、これは計画どおりの達成であり、期初予想を超えたわけではない。ROE目標6%以上と海外売上高比率の目標が設定されている。
2026年上期は売上高が前年同期比で大きく改善し黒字転換を達成した。一方、上期予想に対しては売上高が約1.4%、営業利益が約10.7%、純利益が約16.0%未達であり、決算をそのまま上方修正には結びつかなかった。四半期ベースの黒字化は評価材料だが、通期計画の達成には引き続き注視が必要。計上の利益は4~6月の黒字化が中心で、下期の成長が鍵となる。
今後の利益成長の候補として、特注試験装置・サービスの売上と、モデル・データ販売の新たな収益源が挙げられる。また海外展開は割合が低く、国内市場依存からの脱却には時間がかかる見込み。新拠点CLCの稼働開始は2027年を想定するが、2026年の利益寄与には至らないとされる。
財務面では現金・預金62.53億円、借入金10億円で手元資金に余裕があるが、設備投資40億円の計画もあり、株主還元と資本効率のバランスが課題。PBRは0.52倍と低水準だが、ROEが6%を維持できるかが評価の分かれ目となる。