産業用ガス市場で国内企業の存在感はどうか。国内勢の位置づけと、主要なプレイヤーの強み・海外勢との比較を整理する。
産業用ガス市場の参入企業として、Linde Group、Air Liquide、Taiyo Nippon Sanso、Messerの4社が挙げられ、日本企業は Taiyo Nippon Sanso のみがリストに含まれている。 Taiyo Nippon Sansoは旧大陽酸素と日本酸素の統合企業で、日本酸素ホールディングスの傘下として国内市場で最大手の一角を占める。高純度ガスや特殊ガス、電子材料向けガスに強みを持ち、半導体や液晶製造など先端産業向けの供給体制が整っている。
海外勢との比較では、エア・リキードとリンデグループが高度なガス精製技術と安定供給体制を持ち、特に電子材料向け高純度ガスの競争力は高い一方で価格はプレミアム傾向である。日本企業は国内顧客密着のサービスで迅速な納期やカスタマイズに強みを持つ。国内市場の需給は、海外勢と国内勢が用途に応じて使い分けられる形で競合している。