セルビア西部のシャバツ市で、中国のミンスとAgibotの提携による欧州初の人型ロボットの量産が開始された。第1期の投資は約2000万ユーロで、完成後は年間最大2万台の生産を目指す。
セルビア西部のシャバツ市で8月29日、中国の自動車部品大手ミンスとロボット開発企業Agibotの提携による人型ロボットの量産が始まった。ミンスの発表によれば欧州初の量産で、開所式にはブチッチ大統領が出席した。
工場ではミンスの工業生産の知見と、Agibotの人型ロボット・AI・ロボットシステム技術を組み合わせて生産する。第1期の投資額は約2000万ユーロで、将来的にはベオグラード近郊のインジヤ市にロボット産業団地を建設する計画で、完成後の年間生産能力は人型ロボットと犬型ロボットを合わせて最大2万台となる見込み。
ブチッチ大統領は初期段階で年間5000台超の生産と約200人の雇用創出を見込むと述べた。生産予定の具体的な製品名は公表されておらず、英国ではAgibotのロボットを取り扱う事例がある。
ロボット活用の想定分野として、危険物の取扱いと高齢者介護分野などが挙げられている。セルビア政府は約80台を調達し、2027年のベオグラード博覧会での活用を想定する。なお、ミンスはセルビア進出以来10工場を建設したとされ、同国の製造・サプライチェーン基盤の整備が背景にあるとの指摘もある。