三和油化工業は2026年3月期決算を発表後、株価は一時的に調整局面へ。PERは約10倍、PBRは約0.8倍と割安感が指摘される一方、長期計画では2028~2031年度の成長目標を掲げている。
2025年4月に安値1080円をつけた後、株価は2026年5月15日に年初来高値4,050円を付けたが、同日決算発表を経て翌日以降に利食い売りが出て2,500円付近まで調整された。バリュエーション面ではPERが10倍前後、PBRが0.8倍台まで低下しており、現状は下落局面を一時的とみる見方もある。
2026年3月期の決算は売上高202.63億円(前期比26.3%増)、営業利益15.43億円(同84.6%増)と大幅増益を達成。リユース・リサイクル事業の堅調さに加え、エンジニアリング事業の拡大で四半期ベースの売上・利益も過去最高を更新した。
事業環境の改善が業績を押し上げる一方、原材料・エネルギーコストの上昇は継続。中東情勢の悪化を背景とした再資源化需要の拡大が寄与する中、同社はリユース・リサイクルの競争力強化や設備投資を継続している。
2027年3月期は売上高235億円(前期比16.0%増)、営業利益17億円(同10.1%増)を見込み、リユース・リサイクルを中心に再資源化事業の拡大を計画。中期経営計画に基づき、ファインケミカルとベーシックケミカルの分類変更も実施する。
中期計画として、2028年3月期の売上高を250億円、営業利益15.5億円、2029年3月期は売上高265億円・営業利益20億円、2031年期の目標は売上350億円・営業利益42億円を据え置く。
九州工場への投入約80億円(最大20億円の補助金見込み)とA&H Japanの子会社化による資源リサイクル能力の強化、車載電池向けのバインダー製造設備の試作など、成長投資を計画。配当は今期50円で据え置き、配当利回りは約1.9%を想定。