トーヨーカネツの小林専務執行役員が物流分野の機械化・自動化の課題と展望を語った。来年4月の持株会社化で物流ソリューション事業を独立させ、WMS統合やAI活用を加速する方針を示した。
トーヨーカネツは、倉庫でのマテリアルハンドリング設備を軸に入庫・保管・ピッキング・仕分け・出荷までをトータルに提供する。自社製品のほか国内外の設備を組み合わせ、WMS連携を強化する方針を打ち出し、オープンイノベーションを重視している。
入庫・保管の重要性を認識し、WMSを軸にしたソリューションを拡充するため、物流特化のソフトウェア企業を3社M&Aでグループ化。保守体制を自社で整え、ミッションクリティカルな物流設備の安定稼働を重視する。
来年4月の持株会社化によって物流ソリューション事業を独立させ、アライアンス機会の創出と意思決定の迅速化を図る。2026年3月期の売上は全体596億円、物流ソリューションは約350億円、2027年度は物流ソリューション400億円を目標とする。
国内の労働力不足を機会と捉え、省人化・自動化の需要拡大を見込む一方、AIを全社員にライセンス提供するなど積極的なAI活用を推進。海外展開は東南アジアを中心に現地ニーズを見極めつつ準備を進める。
全国15拠点のカスタマーセンターを活用し、止めない物流を実現するサービス体制を強化。競合をただの競争相手と捉えず、協働・共創を通じて顧客運用に適したシステムを構築する方針を示した。