米中首脳会談で焦点となる中国産レアアースの輸出規制停止の延長。期限11月10日が近づく中、中国許可遅れが続くとともに日中国交悪化で日本向け輸出にも影響が出ている。
米中首脳会談を前に、中国産レアアースの輸出規制停止をめぐる「貿易休戦」の延長が焦点となっている。期限は11月10日だが、中国側の輸出許可の遅れが解消されず、協議の足かせとなっている。日中関係の悪化に伴い、日本向け輸出も急減傾向が続いている。中国はレアアースを外交カードとして活用する姿勢を崩していない。
20日の米中閣僚級協議では延長の持ち越しが伝えられ、米国側は延長期間を6カ月、中国側はトランプ政権の任期末までとする主張で折り合わなかった。グリア米通商代表部代表は中国の輸出制限が不確実性を生んだと指摘した。
中国のレアアース輸出総量は増加傾向にある一方、重要品目や特定国向けの供給は抑制されている。2025年の全体輸出は約6.3万トンと過去10年で最多だったが、EVに不可欠な永久磁石の対米輸出は前年同月比で約2割減少。対日輸出も7月は前年同月比で半減した。