6月に就任したJR九州・鹿児島支社長が、熊本地震の影響は徐々に現れ始めるとの懸念を表明。第一の課題は九州新幹線の復旧と移動の足の確保である。
6月23日付でJR九州の鹿児島支社長に就任した畑井慎司氏は、熊本地震の影響を受けた地域経済の回復には時間がかかるとの見通しを示した。鹿児島県内では宿泊キャンセルが11万件以上発生していることにも言及し、影響がじわじわと出る可能性を指摘している。
まずは新幹線を元の状態に戻して移動の足を確保することが課題だと述べ、鹿児島や指宿、霧島エリアの魅力をPRして誘客の動を作ることを目指すとした。長期的には人口減少と鉄道利用の変化に対応する方策を自治体と協議する考えを示している。
指宿枕崎線の貨客混載やサイクルトレインの実証は前向きな手応えがあり、今年度は内容を拡充する計画だ。サイクルトレインは日常的に走る車両へ自転車を載せる形で、より多くの利用者を想定している。
来春には「センテラス天文館」の運営を任され、鹿児島中央駅の「アミュプラザ鹿児島」と連携して地域のにぎわい創出を図る方針を示した。加えて、鉄道の災害対策として駅周辺の強度アップや公共交通のあり方を順次見直していく意向も示されている。