来年4月から省エネ基準が厳格化される「エアコン2027年問題」を前に、中国勢が日本市場へ安価な製品を投入して攻勢を強めている。6畳用機種ではTCLが8万円を下回る価格帯を狙い、国内メーカーとの差を詰めている。
来年4月から家庭用エアコンの省エネ基準が厳しくなり、26年モデルの6畳用で中国勢が安価な機種を投入している。TCLは本体価格を約7万7000円で販売する計画を示し、ハイアールも8万円台での販売を見込む。日本市場の価格設定は量販店とネット通販で差があり、国内メーカーの標準価格は高めとなっている。
政府は省エネ基準の引き上げを推進しており、6畳用新基準機の年間光熱費は従来機より安くなると試算される。一方でエアコンの高性能化は製造コストを押し上げ、安価な普及機の値上がりが懸念されている。国内外の競争が激化する中、消費者の選択肢は多様化していくとみられる。
国内市場ではダイキンがシェア1位を維持する一方、中国勢の影響力は依然限定的とみられる。26年上半期の出荷台数は652万7000台で前年同期比19.4%増と好調な需要が続く。駆け込み需要や大口需要を背景に、安価な商品の販売が伸びているとの声もある。
日本メーカーは27年モデルの100%適合を目指すほか、パナソニックも多くの仕様を置換する方針を示している。価格比較サイトの指摘では、最安モデルの値上がり余地はある一方、開発努力によって手頃な商品が増える見込みとされる。