霞ヶ関キャピタルは開発ファンド向け土地売却を利益成長の牽引役に位置づけ、米国マイアミ案件の収益化やAUM拡大を進め、2027年8月期には配当を増配する方針を示した。国内外のホテル・インフラ開発を含む事業拡大計画が整理された。
決算説明会で明らかになった要点は、開発ファンドへの土地売却が利益成長を牽引する点と、2027年8月期に1株あたり200円の増配を予定している点である。2026年8月期の当期純利益は166億円で公表予算を達成し、2027年8月期は約240億円を見込んでいる。AUMは1兆円超えを目指し、期末棚卸資産は712億円へ拡大した。
同社は米国でマイアミの第1号案件をファンド化して収益化させ、米国事業の本格展開を開始している。アメリカをはじめとする海外展開では、ネバダ州・テキサス州・フロリダ州での案件契約が進み、税制面の優遇も追い風となっている。物流・データセンター・ホテルなど多様な事業領域の拡大に取り組む姿勢が示された。
中期経営計画の進捗としては、2029年8月期に純利益500億円を目指すロードマップの進捗を報告。AUMは約9500億円からの成長を継続し、パイプライン総額は約1兆2,180億円へ拡大。2026年8月期のROEは約27.2%で、2029年8月期に25%以上、30%を目標としている。
財務戦略面ではエクイティ依存からデットファイナンスの活用へ転換。自己資本比率は39.1%、現預金は417億円となり、借入余力は約700億円程度と見込まれる。増資を抑制しつつ資本力を強化する方針が示された。