KKRと大和証券のトップが、日本が世界有数の成長市場になる未来像を語る。デフレ脱却と企業改革、長期資本の活用が鍵であり、貯蓄から投資への流れが加速するとの見方を示した。
グローバル投資家としてのKKR共同CEOのジョセフ・ベイと、大和証券グループ本社の荻野明彦は、日本市場の変化を長期的な視点でとらえるべきだと述べ、日本はデフレから金利のある世界へ転換しつつあると指摘した。また、企業改革の進展とコーポレートガバナンスの改善が、日本経済の新たな成長局面を生み出しているとの認識を共有した。
荻野は賃金と物価の好循環が生まれ、家計の金融資産活用意識が高まっていることを挙げ、新NISAなどの政策後押しが貯蓄から投資への動きを加速させていると説明した。AIを含む技術活用や人的資本投資が生産性向上をもたらし、資本市場との対話が企業価値向上を支える役割を高めているとも述べた。
ベイはプライベート市場が上場市場を補完し得る重要性を強調し、東証の上場企業数が減少へ転じている現状を示したうえで、長期資本と経営陣・従業員との協働が持続的成長の核となると語った。これらの要因を踏まえ、日本は今後10年で改革とイノベーション、長期資本が好循環を生み出す世界有数の成長市場になるとの展望を示した。
荻野は日本の未来像として、貯蓄から投資への流れをさらに加速させ、個人投資家の長期・分散投資を促すべきだと強調した。大和証券とKKRはそれぞれの強みを使い、日本の成長と企業価値向上を支え、投資家とともに未来を築く意向を表明した。