台湾全国規模の横断調査で、高度なケアを要する高齢者に認知症とBPSDの有病率を算出した。全体で認知症は8.6%、高度なケアを要する群で18.0%と高いことが示された。
Changhua Christian HospitalのJhang Kai-Ming氏らは、経管栄養、呼吸器ケア、皮下注射、尿道カテーテル、ストーマケアや浣腸、創傷ケア、疼痛管理、透析など高度なケアを要する患者を対象に、認知症およびその行動・心理症状(BPSD)の有病率を調べる全国規模の集団ベース横断調査を実施した。対象は2020年9月から2022年6月までに登録された合計1万1,297例で、認知症の診断は専門医の訪問診療または専門家による合意形成に基づいた。
主な結果として、全体の1つ以上の高度なケアが必要な患者は732例(6.5%)で、認知症と診断された患者は975例(8.6%)だった。高度なケアを要する患者では認知症の有病率が高く、BPSDでは昼夜逆転が42.0%、ケア拒否行動が19.8%と有意に高かった。さらにストーマ/浣腸ケアや経管栄養、透析、尿道カテーテル留置、呼吸器ケアを要する群は、認知症リスクがそれぞれ有意に高いことが示された。