ロッキード・マーティンは日本企業と長年の協力関係を強化しつつ、SPY-7搭載艦の実用化に向けて日本企業との共同開発・共同生産の道を模索している。
ロッキード・マーティンは日本で約70年にわたり装備品を提供・協力してきたと説明し、三菱重工と SH-60J/K などの協力実績や F-35、PAC-3、VLS などのプロジェクトを進めてきたことを明らかにした。また、最近は富士通とSPY-7艦載レーダーの協力を進めている。
SPY-7は複数の SAS を組み合わせて大型アンテナを形成する設計で、従来の SPY-1 に比べ探知距離・精度の向上が見込まれる。日本向けには ASEV へ搭載予定で、2026年3月には性能確認試験「ステラー天狗」が成功したことが紹介された。なお、SPY-7の重要部品の電源に関しては富士通が製造合意を得ており、既に製造を開始している。
日本政府の防衛装備移転三原則運用指針の改定も踏まえ、日米間の防衛産業協力の機運が高まる中、ライセンス生産だけでなく共同開発・共同生産などサプライチェーンを一歩踏み込んだ協力を検討していると渡部氏は述べた。
今後はスタートアップ企業との連携にも前向きで、日本企業の挑戦を後押しする方針を示す一方、日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議(DICAS)を含む政府間の制度を活用し、 academia との協力や海外展開も視野に入れていく考えを示した。