日銀元審議委員の木内登英氏が、9月の金融政策決定会合で利上げの可能性が高いと予想。従来の12月予想を前倒しする見方を示した。
日銀元審議委員の木内登英野村総合研究所エグゼクティブ・エコノミストは、9月の金融政策決定会合で利上げする可能性が高いとの見方を26日のインタビューで示した。会合での植田総裁の説明や主な意見で、利上げに前向きな声が目立つとの背景を踏まえ、9月利上げの可能性は高いと指摘した。
木内氏は9月利上げ後の想定として、来年1月に1.5%、同年10月に1.75%への政策金利引き上げを予想している。日銀は7月会合で政策金利を1.0%程度に据え置いたが、物価上振れリスクへの警戒と利上げペースの加速の可能性に言及している。
市場では日米当局の協調介入をきっかけに9月利上げ観測が高まり、金利スワップ市場では9月に1.25%程度へ引き上げられるとの予想が90%程度に上昇している。10月までの利上げはほぼ織り込み済みとみられる。
木内氏は2012年から2017年まで日銀審議委員を務め、異次元緩和に反対した経歴がある。本文では、同氏の予想前倒しの背景として政策環境の変化が挙げられている。