中国で日本アニメの新作の正規公開・配信が審査の停滞で困難となり、ファンは海賊版へ流れる動きが見られる。背景には日中関係の悪化との指摘もあり、イベント現場では日本語音声の流用制限が実施された。
中国における日本アニメの新作の正規公開・配信が、昨年末以降、当局の審査停滞により相次いで止まっている。これにより、公式経路での視聴機会が減少し、ファンの入手経路にも影響を与えている。
上海で開かれたアニメ・ゲームの総合展「ビリビリワールド」では、開催の約1カ月前に主催者から出展ブースで日本語の音楽や動画を流さないよう口頭で要請され、公式でないグレー通知とされつつ従わざるを得なかった関係者の証言がある。日本語映像の紹介映像は大幅に削減された。
業界関係者は、日中関係の悪化が背景にあるとの見方を強めており、日本アニメが中国市場で築いてきた流れが今、変化の局面を迎えているとの指摘がある。とはいえ日本アニメのグッズ販売やイベント参加者は依然多く、人気は根強い面もある。
この状況下、ファンの一部は正規ルートの入手が難しいことから、海賊版へ向かう動きが目立つと報じられている。