金融分野の中途採用市場で、外資系企業が未経験層を含めた採用を拡大し、組織拡大へと推進している。2025年の国内M&AとPE投資の水準が高止まりする中、採用ニーズが急増し、母集団の不足を背景に対象を広げる動きが顕著だ。
外国資系金融機関の採用市場が活発化しており、投資銀行やM&Aアドバイザリー、FASといった部門を中心に採用ニーズが大きく拡大している。2025年の国内M&A件数は過去最高を更新し、PE投資額も過去最高水準に達したという状況が続いている。
企業は採用対象の裾野を広げており、未経験層を含む人材の確保を進めることで組織拡大を図っている。特に日系証券の経験者を採用する動きが活発化し、外資系投資銀行では未経験者を受け入れる動きが見られる。
FASは新卒採用枠を大幅に増やす動きを見せ、中途採用でも未経験人材の活用が進んでいる。これにより、求職者のキャリア選択肢が広がり、従来の少数精鋭型採用からの転換が進んでいる。
今後は採用を成功させる鍵として、採用者の質を維持しつつ母集団をどう確保するかが重要になる。未経験者や異業種出身者の教育・育成体制の充実と、採用ブランディングを重視する企業が増える見通しで、2026年は組織全体の質的向上が問われる局面となる。